2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

下絵は一発勝負

ちょっと大袈裟だけど下絵はスポンジに 描いているようなものとお話しましたが、 素焼きに絵の具がスポンジのように染み込むからです。 一度染み込んだらやり直しはできません。 だから下絵は一発勝負なんです。 最後まで読んで下さりありがとうございます。

筆運び

呉須は素焼きに直接描くと前回 書きましたが、これがまた難しい・・・ 素焼きは水分を大変吸収しやすい状態なので 筆が素焼きにひきつけられてしまいます。 筆運びが思うようにいかず 初めての方が素焼きに描こうとすると 紙に描く感覚と全く違って困惑しま…

呉須(ごす)

呉須ってご存知ですか? 呉須というのは下絵といわれる 絵付け用の絵の具のことです。 釉薬の下に描かれているので 下絵なんですね。 素焼きの生地に筆などで描き、 その上に釉薬をかぶせます。 呉須はコバルトを多く含んでいて 焼き上がると藍色に発色しま…

オリベイズム

「オリベイズム」ってご存知ですか? 岐阜県では 「岐阜県では、このD部が持っている自由奔放、 独創性などの特徴・理念を「オリベイズム」と称し、 「オリベ」を岐阜県の産業・文化のブランドとして 世界に向けて情報を発信するとともに、 「オイベイズム」…

釉薬には灰、つまり物を燃やしたときに出る 残りカスである灰が使われます。 燃えカスといっても何でも良いわけではなくて ワラや樹木の灰です。 この灰はカルシウム、マグネシウム、鉄分など 様々な成分を含んでいて高温で化学変化を 起こし色を発色したり…

カオリン=カオリナイト

カオリンにはアルミニウムの酸化物である アルミナが多く含まれています。 カオリンは江西省の高嶺(カオリン)の地面に 由来していて、カオリン質の粘土が産出されます。 このカオリンを主体とする釉薬を使うと アルミナの影響により表面がマット質の 和食…

長石

長石は和食器のおいて 表面のツルツルとしたガラス質の 基となる原料です。 釉薬の原料として用いられていて 昨日の分類のとおり 志野という名称の釉薬を 使った和食器や透明釉にも 多く含まれています。 最後まで読んでくださりありがとうございます。 *ブ…

釉薬の質感による分類

釉薬は焼き上がった際の質感の微妙な違いや 表現できる色があまりの多く 正確に分類することはできません。 でも大まかに分類することはできます。 質感による分類は4系統 ・マット系(セミマット系) ・つや系 ・乳濁色系 ・貫入系(表面にひびが入る釉薬)…

組成による釉薬の分類

釉薬の分類の仕方として 質感の他に釉薬に含まれる 鉱物の組成による分類が 考えられます。 鉱物の組成による分類は次の通りです。 ・長石釉(質)系 志野や貫入といった釉薬を施した和食器が当てはまります。 ・灰釉(質)系(ワラ灰・土灰<木灰>) 黄瀬…

世界一使われている釉薬

釉薬(ゆうやく)というのは和食器などを コーティングしているガラスのような ツルツルしているものだったり 質感がマット質のものであったりします。 その釉薬のなかで最も使われる頻度が高いのは 透明釉です。 言い切りましたが統計があるわけではありま…

マイクロ波焼成窯の価格

先日紹介しました マイクロ波焼成窯(電子レンジ窯)と ハイブリッド窯。 そのお値段は・・・・・ マイクロ波焼成窯(電子レンジ窯)が およそ120万円!! ハイブリッド窯が1千万円!!! 一般的なガスや電気の窯が 60cm立法の容量のもので およそ30万円〜40…

酸化焼成

「酸化」は「還元」と違い 一酸化炭素COを発生させないように 十分な空気を送り込んで焼成します。 釉薬が一酸化炭素とほとんど反応しないため 安定した色を発色させることができます。 空気を沢山取り込んで焼くため ガスや重油などの燃料を使って 酸素を消…

陶磁器の焼き方

陶磁器の焼き方には「酸化」と「還元」が あることは以前にもお話しましたが もう少し詳しくお話しますね。 「還元」という焼き方は窯の中に 入る空気の量を出来るだけ遮断し またガスなど燃料を燃やす事で 窯の中の酸素を消費させ 不完全燃焼を起こさせるよ…

ハイブリッド窯

ハイブリッドと聞くと トヨタのプリウスや ホンダのインサイトが 思い浮かびますが 陶磁器を焼く窯にも ハイブリッドがあるんです。 この窯は電気とガスの ハイブリッドです。 先に紹介したマイクロ波焼成窯(電子レンジ)に ガスを加えたものです。 このハ…