2008-01-01から1年間の記事一覧

手ロクロ

写真はもう一つの手動ロクロ「手ロクロ」の一部です。残念ながら美濃焼で「手ロクロ」を現役で使っているところがなかった為、天板の写真だけですが紹介しますね。この手ロクロは、円盤の四ヶ所の穴に棒を差し込んで手で回し、回転力をつけて和食器を成形す…

蹴ロクロ

ロクロと言われるものの内 電動で動く動力ロクロ以外のものを紹介します。ここで紹介するのは「蹴ロクロ(けろくろ)」 つまり足で蹴って動かすロクロです。 シンプルな木製の道具です。 根元の部分を足で蹴って動かします。 蹴ってます!蹴ってます! 回転…

和食器の形に成形する。

粘土を和食器の形にする方法についていくつか紹介していきます。成形の方法には 1.ロクロ成形2.たたら成形3.動力ロクロ成形4.鋳込み成形5.圧力鋳込み成形などがあり、それぞれ粘土の状態も異なります。ロクロ成形はロクロと人の手によって成形されますがその…

菊の花びら

菊練りと言われる由縁は土を練っているときに菊の花びらのような段々ができるからです。菊の花びらのように見えません?(半分だけですけど)全体でみると「菊練り」というより、むしろ「アンモナイト練り」って感じかな。最後にこれを丸めてロクロで使った…

菊練り

今まで土練機を紹介してきましたが、ここで紹介するのは「菊練り(きくねり)」と呼ばれる直接手で行う土練りの方法です。特に陶芸作家さんがやる方法ですね。菊練りも土練機と同じように土に含まれる空気を抜くために行われます。ちゃんと空気が抜けるよう…

粘土

粘土は原料メーカーから板状にされて納品されます。粘土の原料メーカーでは山から採取された粘土質の土から不純物をろ過し、鉄分を取り除いて、必要に応じて粘土をブレンドします。和食器を作るには粘土ひとつを取り上げても、様々な工程が必要になるんです…

土練機と土選び

窯元はそれぞれ、土練機に特定の粘土を使用します。色や性質の大きく異なる粘土を同じ土練機では使用しないんですよ。例えば黒い粘土を練った後に白い粘土を土練機でつかうと、黒い粘土が混ざってしまいます。もし全く異なる粘土を使いたい時は、土練機を分…

土練機の役割

土練機上部の投入口から粘土をいれると、棒状になって出てきます。土練機をつかうと棒状になるので、分量を計り易かったり、和食器を形作るのに扱いやすくなるのもありますが、もう一つ大切な役割があります。それは棒状になって出てくるまでに真空にして、…

土練り

和食器をつくる前に、まず粘土を練らなくてはいけません。 陶芸家は菊練(また紹介しますね)という方法で粘土を練るわけですが、 窯元では土練機(どれんき)という機械を使います。 土練機で粘土を棒状にして扱いやすくしてから和食器の形にしていきます。…

和食器の現場から

私の地元である土岐市は和食器の製造が盛んなんです。 そんな訳で、和食器が生み出される現場をブログで紹介しようかなと思います。和食器といっても沢山の種類があるけれど 美濃焼ではありとあらゆる和食器が生産されているんですよ。 なんといっても生産量…