鋳込み成形

鋳込み成形を紹介します。

鋳込み成形は土瓶、急須、花瓶といった和食器
成形する際に用いられる手法です。
これらの和食器は中が空洞になっているため
総称して「袋もの」と呼ばれます。

成形には石膏型を用います。
写真はポットの石膏型です。
四つに型が分かれるタイプのものです。(形状や大きさによって型の割数も変わってきます。)

1.泥漿(でいしょう)といわれる、粘土をドロドロの
液体状にしたものを型に流し込みます。


2.石膏型に水分が少しずつ吸収され、
吸収された部分の粘土の濃度が濃くなっていきます。

1時間程度放置すると石膏型の内側表面に粘土の層が出来上がります。


3.余分な泥漿を流し捨てます。


4.表面の粘土が固まるまで30分程放置し、型から外します。

石膏型は使用するたびに磨耗し、また水分の吸収力も低下するため、
一つの型で100ケ程度製造するのが限界とされています。


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