窯の温度分布について

窯には温度計が設置されており、
1250℃とか1300℃であるとか窯の内部温度を知ることが出来ます。
でもこの温度は雰囲気の温度であり、
必ずしも窯全体の正確な温度を表しているわけではありません。
窯内部の場所によって温度が微妙に異なるからです。
この温度分布の差が和食器に大きな影響を与える場合があります。
例えば「この釉薬を使うときは火前は避けて」と言われれば
写真の赤色のエリアにその釉薬をつけた和食器を入れてはいけません。
火前とは窯を熱するバーナーが設置されている箇所を意味し、
比較的温度が高い場所です。
バーナーは窯側面に設置されています。
これを誤ると期待していた色が得られなかったりするなど問題が
発生することとなります。
火前を避ける場合はブルーのエリアに和食器を置いて焼くことになります。
このように和食器焼成する際には
物によって焼く場所を変えるなど細やかな配慮が必要になるんですね。


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